北空知圏域精神障がい者地域生活支援事業
令和7年度 地域移行エリア別研修会が開催されました🍎
日程: 令和7年10月16日(木)〜 17日(金)
会場: 障害者福祉センター おぴった(旭川市宮前1条3丁目3-7)
北海道における精神障がい者の地域生活支援をさらに進めていくため、各圏域が取り組みの共有や課題整理を行い、地域移行・地域定着の中核となる人材を育成することを目的に開催された研修会です。(北海道委託事業)
🍎 研修の目的
- 各圏域の取り組み状況・課題の共有
- ロードマップの進捗確認と次年度の方向性の検討
- 圏域間の情報交換による体制整備と支援者のスキルアップ
1日目(13:30〜16:30)
演習① 「圏域ごとの振り返りと課題整理」
各圏域で、前年度のロードマップに基づく取組状況や課題を報告しました。
主な報告内容:
- 社会資源の不足
- ヘルパー、グループホーム、就労Bなどの事業所が依然として不足。
- 既存事業者への増設提案や圏域外法人に向けた新規開設の働きかけを継続中。
- 自立支援協議会の動き
- 部会での研修や合同視察研修を再開。
- 医療機関との連携
- 長期入院患者情報の共有が十分に進んでいないことや、病院PSWの人員不足により連携が限定的である点が課題として共有された。
- 社会資源の把握
- 1市4町の社会資源は、自立支援協議会にて新規・廃止を含め定期的に周知している。

演習① 「圏域ごとで取り組みの振り返りと課題整理」
2日目(9:30〜16:30)
スキルアップ研修
講師:精神科医 阿部幸弘 先生
テーマ:「トラウマについて知ろう きっといろんな風に役に立つよ」
トラウマが日常生活や対人関係に与える影響について学びました。
特に「再体験」「回避」「過覚醒」「認知や感情の否定的変化」などの理解が、早期発見・支援につながることが印象的でした。
演習② 「圏域を混ぜたグループディスカッション」
北空知からは以下の取組を共有しました。
- 北空知新聞・HP等での情報発信
- ピアサポーター育成
- リカバリーストーリー作成・発表など
演習③ 「職種別ディスカッション」
職種ごとに分かれ、委託費の状況や月報の記入方法、プロポーザルの実際など、実務に即した意見交換を行いました。
演習④ 「根付く仕組みづくりとロードマップ再検討」
担当者が変わっても継続できる体制をテーマに検討しました。
北空知では、
- ピアサポーター育成と情報発信の継続
- 地域移行・地域定着の推進
- 地域住民への精神保健啓発
- 自立支援協議会と連携した研修会企画
などを今後の方針として確認しました。

演習④「根付く仕組みづくりについての検討・ロードマップの再検討」
🍎 おわりに
2日間を通して、圏域間で多くの学びと気づきを共有することができました。
今後も、地域で暮らし続けることを支えるための仕組みづくりを関係機関とともに進めていきます。
とても有意義な研修会でした🍎

